この廃工場跡には
なぜか4つもエ◯本自販機の販売小屋が乱立しているのです。
中に機械もしっかり残ってます。
これを重機に頼らず腕一本(おもにディスクグラインダー)で解体していきたいと思います。
これが廃墟の解体作業の最初のヤマかなぁっと思ってました。
木造部分は力技でも解体できそうですが、鉄となるとそうもいかないので…。
まずは周りに貼っていたトタンを外して…
骨組みが登場。
鉄製なので重いし力づくでは無理!
なので小分けにして切断していくのですが、このとき気をつけるのが解体する順番です。
自分の上に鉄の塊が落っこちてこないよう上から順に解体するのですが、
ディスクグラインダーの刃を入れる順番にも気をつけます。
そうしないと切った瞬間に、モノの重みでグラインダーの刃が挟まれて工具が暴れる危険があるからです。
こうしたキックバックを防止するために最近の工具では強烈な負荷がかかった際に回転を止めるキックバック防止機構が備えられているものが多いようです。
実際解体する中でこの機能に助けられたことが何度かありました。
もし回転系の工具を新しく揃えることがあるなら、こうした安全装置がついているものを選ぶのがおすすめです。
その他回転系の工具を扱う際には防護メガネをする、繊維の出ない手袋をする等、怪我にだけは注意しましょう。(場合によっては失明や命を落とす危険もあります)
これぐらいの小屋枠なら一人でも一日で解体できます。
ただしバッテリーが潤沢なら、、です。
自分はマキタの18Vのディスクグラインダーを使用して解体しましたが、
純正品3.0Ahのバッテリー1個で鉄柱2本解体できたらイイ方で、サードパーティー製の6.0Ahのバッテリー2個も含めて計4個で作業を行いましたが、バッテリーが切れて作業を中断して帰ることもしばしばでした。
電源が近くにあって、ケーブル式のグラインダーが使えるなら気にすることないのですが、、。
でもケーブルがあったらあったで邪魔かな?
中の自販機の解体まで辿り着きました。
中はけっこうモジュールごとに分かれていて分解して抜き出すことが出来ました。
ですが最初の希望的観測では外枠だけにすれば人力で動かせるかと思っていたのですが、全然無理なことが判明しました。
気にせず、解体を進めていきます…。
ところどころネジが固着していてネジ山を潰してしまい外れなくなってしまったところがあり頭を悩ませたりしましたが(なめたネジ外し用のビット等を買ってきて外そうとしたが、ステンレスビスに全く穴が開かず断念)、結局ディスクグラインダーでネジの頭を飛ばして外すことが出来ました。
根気よく柱や溶接された箇所を切り離していけば
解体できました。
ディスクグラインダー(+インパクトドライバー、レンチ)のみでもけっこう解体できるものです。
頻繁に作業を中断して行いながら進めたので、けっこう日数かかっちゃいましたね~。
結局1ヶ月以上かかってしまいました。
さて、このクズ鉄の山。
ある程度まとまった量があることを地元のリサイクル業者に写真で見せたら、お金はかかるかもしれないが持っていってもらえることになりました。
今は鉄の値段が落ちているということで見積もり2~3万を言われましたが、持っていってもらえるなら言うことありません。
最初はさらに解体して自分で持っていくつもりでしたから…。
業者さんは10トンのユニック車(クレーン付きトラック)のオバケみたいなやつで来ました。
敷地ギリギリです…。
いとも簡単にクレーンで持ち上げられ荷台に放り込まれていく鉄くずたち。
機械の力の偉大さに感嘆の念を禁じえません…。
おそらくこの重機があったなら1日、2日で解体終わっていたでしょう。
1時間も作業しないで積み終えて帰っていきました。
その後連絡が来て、およそ3トンほどのクズ鉄になったとのこと。
支払いは相殺で無料で持っていってもらえることになりました。
自販機の中のプラスチックの多い部分も回収してくれたので、全然文句なしです。
ヤッター。
さぁ、これで廃墟の入り口がずいぶんスッキリしましたね。
これで全体の1/4くらいでしょうか?
これからは工場部分と母屋が待ってます!
楽しくなってきますね。。。
今回かかった費用
ディスクグラインダー…2.1万(バッテリー別)
インパクトドライバー…0万(もともと持ってたやつ)
ラチェットレンチ…0.4万
モンキーレンチ…0.2万
なめたネジ外しビット…0.2万
ハンドマグネット(ビス等鉄くず拾い用)…0.2万
ここまでにかかった費用
合計…240.6万